オーダーメイドの葬式なんていらない
「オーダーメイドのお葬式」
と、夕方のCMで流れる。
個人的には最悪だと思う。
ひっそりと消えていきたい。
結婚式と葬式は似ている。
なんとなく大して自分と仲のよくない人がそれとなく集まるのだ。
友達が多かったり、親戚づきあいがよくある人ならいいのだろう。
また、自分で事業している人とかなら
「こうやって見送ってほしい」
というのがあるのかもしれない。
だが、私はそんなのいらない。
死んだら終わり。
なんとなく昔からそう思っていて、死んだらあとは灰になるだけである。
天国やあの世などヒトが生み出した死の恐怖への回避妄想である。
だからたいそうな式はいらない。
昔、寺に勤めていた時があったが、やはり好きになれなかった。
教会にも何度か足を運んだが改宗するほど熱心にはなれなかった。
死んだら、法にのっとって灰にしてくれたらあとは何もいらない。
墓に入る、というのも気持ちが悪い話である。
死んでまで誰かと一緒にいたくない。
一人でいい。
というか、死んだら終わりだ。
そんなのもない。
だから、やっぱり墓もいらない。
何もいらない。
死んだら終わり。